引越した二日後に、1人で住んでいたマンションの退去立会いがありました。
すっかり何もなくなったマンション。
何もなくなるとすごーく広い。
内覧に来たとき、ベランダ一面にアメリカンヤマゴボウの緑と紫がキレイだったのを思い出しました。
26畳のL字型の角部屋ワンルームです。
壁一面に窓があって、標準より幅が広いのでカーテンが高かった!
20年ほど前に建てられたコンクリートのうちっぱなしのデザイナーズマンション。
大きなクローゼットに造り付けの食器棚。
カウンターキッチン。
トイレもお風呂も独立してて、脱衣所も十分なスペースで洗濯機も置ける。
オートロック・宅配BOXありで、マンションの前がバス停。
でもトイレ・バスの扉の小窓がなぜか三角形。
グルグル蚊取り線香みたいな古い電磁調理器。
おしゃれにしたいけどなんだか古めかしい・・・・。
W浅野のトレンディードラマを思い出す(笑。
まぁ、それも味です。
何より家賃がすごーーーく安い!
これだけの条件をみると凄くいい物件でした。
が、入居して半年で上から水が降ってきて(久々の大事件)、その夏はカビが大発生(夏が終わる)・・・・。
冬は広すぎて部屋は暖まらず、遊びにきた友人は上着を脱ごうとしない・・・。
そんな家だったけど、愛着のある家でした。
退去の立会いチェックはすぐに終わって、清掃料を差し引いた敷金が戻ってきます。
そんな説明を受けたあと
「鍵は閉めておきますので。」
と言われて、知らないおじさんに鍵を渡して家を出ました。
すごーい違和感。
私の家じゃなくなったのは分かってるけど、全然実感がわかない。
帰り道、普通はバスに乗るんだけど、天気もよかったし駅まで歩きました。
なんだかすごーく寂しくなって、1人暮らしが恋しくなって泣けてきた。
色んな事を思い出したけど、でも、その家より、その前の家のほうが想い出がいっぱいだからなー。
ま、それはまた別のお話。
でもね、新居の周りは面白いところが沢山です。
だから引越ししたことに後悔はないんですよね~。