お仕事で、広島&山口に行きました。
中学生の時の修学旅行でも行ったのですが、原爆ドームや資料館に行った覚えがなくて、どうして行かなかったんだろうか?と疑問に思っていました。
でも、中学の同級生に聞くと「行ったよ。」「広場で歌ったよ。」との事・・・。でも、全然思い出せませんでした。
広島に到着してからお仕事まで時間があったので、原爆ドームと資料館に寄ってみました。
とても天気がよくて穏やかな気候の中、川沿いに原爆ドームはありました。
資料館は綺麗に整備された平和記念公園の中に。
そして、わずかに思い出しました。
直視できずに、目と心をつぶって資料館の中を素通りした事を。
重ねて、2007年に沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」に行った時の事を思い出しました。
ひめゆり平和祈念資料館では、一人の若い女の子が、足早に資料館の中を素通りしていました。
興味がないのなら、来なければ良いのに・・・と思ったけれど、資料館を出ると、その女の子は出口すぐのベンチで泣いていました。それを見て、私も我慢できずに涙が出ました。
中学生だった私も、彼女と同じだったんだと思います。
大きな理不尽で悲しい事実を直視することができなかったんですね。
少しは大人になって、そして鈍感になったのか− 今回は資料館の中もちゃんと見る事ができました。
ただ、やっぱりじっくりは見れませんでしたが。
被爆した事実はとても悲しいことです。
理不尽で、恐ろしいことで、怒りの気持ちを持つ方も沢山いると思います。
でも被害を知らしめるために作られたものではなく、同じ過ちを繰り返さないようにという目的で、ドームも資料館もありますよね。日本人は、被害者だと主張するだけではなく、経緯や背景などを知って、平和の重要性を発信していかないとね。
世界がフラットになれば、という思いはより一層強くなりました。
大袈裟な事ではなく、誰でも平和の為に何かができると信じています。
2007年06月30日に書いたブログはこちら
「沖縄に行って来ましたが何か? その2」